同じく先週末の
ファミレスでのことなのですが・・
私たちが案内された席の隣で、
70代後半と思えるお婆さんと
その娘さんらしき40代の女性、
そしてお孫さんだろう
中学生くらいの男の子の3人で
食事をしていたのです・・
そのこと自体は
特に珍しい光景ではないのですが
食事中に一言も会話を交わさず、
三人とも黙って食べているのです・・
程なくして
娘さんとお孫さんが食べ終わり、
お婆さんだけがサンドイッチを
しばらく食べ続けていたのですが
その間、娘さんはコミックを読み、
お孫さんはプレステで遊んでいて
やっぱり一言も会話を
交わさないんですよ・・
そのファミレスにはね、
1年半ほど前に母と姉と
甥っ子と私たち夫婦で
来たことがあって、
5人であれこれ会話しながら
母もとても楽しそうに
微笑みながら食事をしていた
思い出があるのです・・
母とさして変わらない
老齢のお婆さんが、せっかく
家族と一緒に食事に来てるのに、
何も喋らず無表情で黙々と
サンドイッチを頬張ってる姿を見て
なんだか可哀想になっちゃいました・・
断片的にしか
その家族を見ないで
比較してしまうのは
いけないことかもしれないけど、
私たちはちゃんと家族愛を以て
母と接していたんじゃないかな
母は幸せだったよなって
思えてしまったのです・・
ようやくお婆さんが食べ終わったら
その娘さんが初めて口を開いて
「じゃ、帰ろうか」
って早々に帰り支度を
始めました・・
そしたらお婆さんが
自分のバッグから
「これで払ってね」
って娘さんに1万円札を
差し出したのです・・
「ありがとう」
と言うこともなく
娘さんはそれを無言で
サッと受け取って
3人で席を立って行きました・・
(多摩動物公園 : オランウータンのキキちゃん&リキくん母子)
最後に弱々しく歩いていく
お婆さんの後ろ姿を見送りながら・・
まったく他人の私が
口を挟むことではなくて
余計なお世話に違いないけれど・・
娘さんとお孫さんに対して
「もっと大切にしてあげなさいよ」
って思わず説教したくなっちゃって
なぜだか目に涙が
滲んでしまうのでした・・